白杖を持っている人と道ですれ違うことがあるけど、どのように支援すればいいのだろう
こんにちは!かめさんです。
今回の記事では、視覚障害者が生活していく上で困っていることや支援してくれて嬉しかったことを障害者の視点や体験談を踏まえてお話します。
困りごとをシリーズ化し記事にしており、本記事は”歩行編”です。
この記事を読むメリットのある方
- 視覚障害者は生活でどんなことに困っているのか気になる
- 視覚障害者を見かけた時の声掛け、支援方法が知りたい
- 困りごとに対して当事者はどのような工夫をしているか
それでは、どうぞ!
歩行中の困りごとと暖かい支援
白杖、傘、買い物袋で両手がふさがり危険
白杖を使用している視覚障害者が買い物に行く時に、片手が必ず塞がりますし、転ぶ可能性も高いのでもう片方の手はあけておきたいのが実情です。
そんな中、雨の日に買い物に行くのは本当に危なく困ります。
でも、食料や生活必需品が急ぎで必要になることはありますよね!
かめさんは下記の工夫で片手を空けるようにしています。
- エコリュックを利用する(ただの防水リュックです)
- レインコートを着る
リュックにものを詰めるのを手伝ってくれる店員さん、いつもありがとうございます。
点字ブロック上の自転車はほんと勘弁!
視覚障害者が歩行する時に、白杖を持つ持たないにしろ点字ブロック上を歩くことが多いです。
しかし、点字ブロック上に自転車が止まっていることは本当に多いなと実感しています。
たまに白杖を持って歩いているのに、点字ブロック上で団らんしてどいてくれない人もいますね!
悲しい事実ですが、そんな経験も少なからずあります。
自転車を倒してしまったときに、戻すのを手伝ってくれる人って素敵ですよね。
止めてる自転車を移動させてくれる人もいるよ。
私が逆の立場なら素通りしてしまいますね(反省)
工夫している点は、ぶつかるとけがすることもあるので、ゆっくり歩くことを徹底するようにしています。
道路わきに止まっているトラック・バイクのサイドミラー
こちらは点字ブロック上ではなく、普段の生活で歩道を歩いている時に良く出会う視覚障害者のあるあるです。
ぶつかるとトラックなら顔面に、バイクならお腹にジャストミートするので意外に危ない。
工夫している点は、
白杖の横揺れで察知したときに止まって間に合うような、歩行速度にすることです。
危険!道路や横断歩道を渡るとき
日常生活で歩行中に道路を横断しないといけない場面に必ず出会います。
信号機がある所でも音声案内がないところだと困りますね。
工夫している点は、
- 周りの人が渡っているのを確認して付いていく
- 確実に車が来てないと判断できるまで待つ
車の全自動化へ向けてステップが5段階あるのと同じで、テクノロジーが進化しても自身の意識が求められるところだと感じています。
道路手前の目線の位置で信号が分かり音声もでる信号機が早く広がると良いなと思います。
遅刻常習犯の訳、建物の入り口が見つからず困り果てる
弱視の視覚障害者のあるあるだと思いますが、徒歩2分の建物に行く時に余裕を持たずに行動すると、
建物の入り口が見つからず、結果20分ロスしていることがよくあります。
「迷ってらっしゃるみたいですが、どこに行きたいのですか?」と声掛けしてくれる人、良く観察しているなと感じます。
距離感を伝えてくれる案内や入口まで支援頂けるのは本当に助かります。
遅刻して困らない工夫としては、
- 20分以上時間にゆとりを持つ
- 勇気を出して近くの人に尋ねる
猛スピードでそばを駆け抜ける自転車や車
歩いている時にそばを猛スピードで駆け抜ける車や自転車は本当に苦手で本当に困ります。
白杖をもっているのに気にしない人いるよね。
後ろからぶつかってきて、ひとこともない人もそうですが、顔をみることが出来た時に共通するのは”嫌な顔”。
人は見た目じゃないとたまに聞きますが、そんなことはなく表情で人の心は分かります。
このブログのコンセプトでもありますが、”心を豊かに。”そんな人が増えていくと良いですね!
大声を出すことはいけないのですが、通常の人が普通に横を通っているだけだと感じることと、視覚障害者の体感と異なる点は理解してほしいなと思います。
一方で視覚障害者が声を出して文句言うことがないよう、障害者側でのコミュニケーションの活性化や支援し合え”心が豊かに。”なれる仕組み、そんな取り組みにいつか私も尽力したいなと強く感じました。
まとめ
今回の記事では、視覚障害のある人の視点や体験から生活するうえでの困りごとから、自分自身で工夫すること、周りの方の支援で嬉しかったことをお話しました。
ひとりで歩行する時に意識しておくと良いこと
- 両手がふさがって困らないように、”エコリュック”や”レインコート”を所持
- ぶつからないようにゆっくり歩行する
- 行先の建物が見つからないことを想定して、ゆとりを持って行動する
- 横断歩道など困ったときは勇気を出して周囲の人に支援を求める
- 自分の障害と向き合い、心を豊かに。していく
歩行時に困っていたときの支援でとても嬉しかったこと
- スーパーでエコリュックに購入した商品を詰めてくれる店員さんやお客さん
- 横断歩道を渡り終わるまで支援してくれるみなさん
- 建物の入り口まで案内してくれた感度の高い人
- 猛スピードで横を自転車が駆け抜けた後に、「大丈夫?」と尋ねられたこと
我々自身も生活を送るうえで工夫をしないといけないですし、周りの方も視覚障害者の気持ちは知っておいてほしいと願います。
みなさんにとって、少しづつでもよりよい生活環境に向かっていけると良いなと思います!
最後までご一読ありがとうございました。