ユニバーサルデザイン「7原則」”誰もが快適に生活できるヒント”とは

ユニバーサルデザイン-ピクトグラム
でこちゃん

「ユニバーサルデザイン」はどのようなことを意識してデザインしているのか気になる、定義とかあるのでしょうか?

こんな疑問に答えます。

本記事の内容
・ユニバーサルデザイン7原則の定義
・ユニバーサルデザイン7原則の具体例
・バリアフリーとユニバーサルデザインの違い

こんにちは!かめさんです。

ユニバーサルデザインの定義である7原則について、現役で活躍しているデザイナーの考え方や視覚障がいの当事者であるかめさんの体験も含めて解説します。

今回の記事をお読みいただくと、ユニバーサルデザインはどのようなことに意識されてデザインされているかが分かります。

誰もが快適に生活できる環境を築いていくために、私たちひとりひとりが少しでもその考え方を知っておくことで協力できるかもしれません。

是非この機会にユニバーサルデザイン7原則を知ってください。

それでは、どうぞ!

目次

ユニバーサルデザインとは

ユニバーサルデザインとは、企画の段階から年齢や状況、障がい者問わず出来るだけの人々が”利用しやすく使ってみたくなるようにデザインする”という考え方。

1980年代にロナルド・メイス氏がノースカロライナ州立大学デザイン学部ユニバーサルデザインセンターを創設し,ユニバーサルデザインの7原則を発表しました。

ユニバーサルデザイン7原則と具体例

  • 1.”公平性”誰でも同じように利用できる
  • 2.”自由度”柔軟で使い方が選べる
  • 3.”単純性”分かりやすく直感的
  • 4.”明確さ”必要な情報がすぐ理解できる
  • 5.”安全性”うっかミスや危険につながらない
  • 6.”負担軽減”少ない力で無理なく使用できる
    • 7.”空間性”使いやすい大きさや広さ

”それでは、ユニバーサルデザインの7原則をひとつずつ見ていきましょう。

”公平性”誰でも同じように利用できる

階段の手すり

誰でも公平かつ同じ方法で差別がない、使う人を選ぶことなく利用できるデザイン。

ユニバーサルデザイン7原則”公平性”の具体例

  • 2段手すり
  • 自動ドア
  • 歩道と車道の段差が1cm
かめさん

歩道と車道の境目の理想形とも思える良い視点と感じました。1cmという絶妙な高さで車いすやベビーカーの人も困らない、視覚障害者も白杖で察知も可能。

”自由度”柔軟で使い方が選べる

多目的トイレ

使う人の特性や好みに合わせて、自由に選択できること。

ユニバーサルデザイン7原則”自由度”の具体例

  • 階段とスロープ
  • 多機能トイレと一般トイレ
かめさん

多機能トイレが分かりやすい例でしょう、オムツ替えスペース、高さの異なる手すり、そもそも多目的か男女トイレか自由に選択できるしね。

”単純性”分かりやすく直感的

多目的トイレのピクトグラム

使う人の経験や知識に関係なく、使い方が簡単ですぐにわかること。

ユニバーサルデザイン7原則”単純性”の具体例

  • シャンプーボトルの凸凹
  • ピクトグラム(非常階段などのサイン)
かめさん

多様性が求めらえる現代社会において、ピクトグラムのように誰もがすぐに理解できる視認性のあるものは、今後ますます需要が高まりそうですね。

”明確さ”必要な情報がすぐ理解できる

視覚や聴覚など感覚能力に関係なく、必要な情報が伝わるデザイン。

ユニバーサルデザイン7還俗”明確さ”の具体例

  • 多言語表示の電車や病院の案内板
  • ライトや音付きのサイン
  • ユニバーサルデザインフォント

視覚障がい者としては音付きのサインなどは非常に助けになります。五感が活用できるユニバーサルデザインが今後増えていくと良いですね。

”安全性”うっかミスや危険につながらない

うっかりミスや危険につながらない、安全に配慮されている。

ユニバーサルデザイン7原則”安全性”の具体例

  • ノンステップバス
  • 角を知らせる小鳥のさえずり
かめさん

デンマークのあるホテルの事例、角に小鳥がいるカゴを置いています。一般の人には癒しを視覚障がい者には危険信号と、素晴らしいユニバーサルデザインの好例ですね!

”負担軽減”少ない力で無理なく使用できる

ユニバーサルデザインセンサー式蛇口

無理な姿勢をとらない、少ない力でも無理なく気持ちよく使用できること

ユニバーサルデザイン7原則”負担軽減”の具体例

  • ユーザーインターフェースの高いECサイト
  • センサー式蛇口
かめさん

すごく力のいる回す蛇口、そこからレバー式に、そしてチカラが必要のないセンサー式にと時代の進化が表れています。

”空間性”使いやすい大きさや広さ

多様な人々へ使いやすい大きさ、広さが確保されている空間。

ユニバーサルデザイン7原則”空間性”の具体例

  • 優先駐車場
  • 幅の広い改札口
  • バスや電車内にあるベビーカー、車いすスペース
かめさん

空間が広いのは本当に快適ですよね!視覚障がい者としてはぶつかるリスクも軽減されるので重要なポイントです。

バリアフリーとの違い

でこちゃん

バリアフリーとユニバーサルデザインって同じじゃないの?

かめさん

良い気づきですね、発案された背景が異なり、言葉の定義が違うよ。

<表1:ユニバーサルデザインとバリアフリーの違い

ユニバーサルデザインバリアフリー
考え方最初からバリアを生まないバリアを取り除く
対象者出来る限りの全ての人高齢者や障がい者など特定の人
進行民間企業が主国や行政

バリアフリーは、高齢者や障害者といった特定の人に向けて助けを必要とする社会生活や日常生活を送るうえで障壁(バリア)となるものを取り除くこと。

一方でユニバーサルデザインは、最初からすべての人を対象に使いやすいデザインを行うという考え方です。

かめさん

障がい者だからと言って、他の人とは違うものやサービスを与えられるのは思いやりと分かっていても不快に感じることがありましたね!

まとめ

今回はユニバーサルデザインの考え方を7原則と具体例をもとに紹介しました。

  • ユニバーサルデザインとは
  • ユニバーサルデザインの7原則
  • バリアフリーとユニバーるデザインの違い

ユニバーサルデザインの考え方は本当に素晴らしいと感銘を受けました、障がいをもつ当事者ならではの発想視点ですね。

ぜひ記事を参考に、だれもが快適に生活できるヒントを得て頂ければ嬉しく思います。

以上です、次回の記事でお会いしましょう!

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