恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~を観て、年甲斐もなく毎回涙しました。
視覚障がい者の想いがしみじみ伝わってくるよね、杉咲花の演技力も良かった。
こんにちは!かめさんです。
今回の記事では、連載中のドラマ「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」が伝えたい視覚障害者の事情や想いをまとめました。
本記事の内容
・ヤンキー君と白杖ガールの概略
・視覚障害者のことが分かるフレーズまとめ
・第一話~第五話までのキーメッセージ
非常に視覚に障害のある人のことが分かるドラマで、是非もっとたくさんの人に知ってもらいたいと考え、視覚障がい者の事情や想いにフォーカスを当てています。
視覚障がい者であれば、周りの家族や友人、職場の人に対して。視覚障害者に係わる人からは視覚に障害のある人の事情、双方の想いを知ることが出来ます。
見逃した!気になったという方は、見逃し配信を放送している動画サービスがあるので視聴してみてください。
筆者は、網膜色素変性症で身体障害者手帳2級を所持しています。見え方は主演の杉咲花が演じるユキコさんより少し良い程度で、物がぼんやりよく見れば人が誰だか認識できます。
それではどうぞ!
恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~の概要
顔に傷のあるヤンキー君の杉野遥亮が演じる森生と盲学校に通う弱視で視覚に障害のある杉咲花が演じるユキコのラブコメドラマ。
登場人物
<表1:恋です!ヤンキー君と白杖ガール登場人物>
登場人物 | 出演者 | 紹介 |
赤座ユキコ | 杉咲花 | 光を感じて色もぼんやり分かる、スマホは白黒反転で拡大すると文字が見える弱視で盲学校高等部に通う勝気でポジティブな女の子。 |
黒川森生 | 杉野遥亮 | 顔に刃物の傷跡がある無職の青年。「黒ヒョウの森」と通り名のあるヤンキーだが心優しく何故かユキコさんに対して丁寧語。 |
赤座イズミ | 奈緒 | ユキコの姉。心配性で母親代わりでユキコの面倒を見てきた。ネイリストだが自分の時間よりユキコを優先。 |
金沢獅子王 | 鈴木伸之 | 森生のライバルで顔の刀キズをつけた張本人。他の登場人物との深いからみが多い。 |
橙野ハチ子 | 生見愛瑠 | 森生の中学時代の同級生。クラスメイトから理不尽な扱いを受けた時に助けてくれた森生が好き。 |
柴村空 | 田辺桃子 | 走ることがとりえなユキコの盲学校で出会った友達。視野が欠損するタイプの弱視。 |
青野陽太 | 青野陽太 | ユキコが通う盲学校の同級生で想像力が豊か。生まれた時から全盲。 |
茶尾店長 | 古川雄大 | ハンバーガーショップの店長。とても気さくでおしゃべりが好き。 |
ドラマで登場する視覚障害者の道具
<表2:ドラマで登場する視覚障害者の道具>
名前 | 用途・説明 |
白杖 | 視覚に障害のある人が歩行につかう道具、巧みに操作することでより安全に歩ける |
拡大鏡 | 近くにあるものを拡大するもの、視覚に障害のある人は”拡大読書器”といって白黒反転できるものを使用している。 |
音声ガイド | 美術館や映画館などで展示・放映されている作品の解説をスマホや専用機器でハンディタイプで音声が再生できるシステム。 |
ガード付き包丁 | ガードを取り付けることができ、指を切る心配がない包丁。 |
黒い食器やまな板 | コントラストがつき中身が見えやすい。 |
点字ブロック | 視覚に障害のある人が安全に移動するための道しるべ、突起を足の裏や白杖で確認しながら進めます。 |
ヤンキー君と白杖ガール、第一話”フツウの世界”
キーメッセージ
“フツウに生きている“
杉咲花が演じるユキコは盲学校に通う勝気な高校生。
いつものように視覚障害者の相棒”白杖”をついて学校へと急いでいたその時、点字ブロックの上でだべっていた地元の有名なヤンキーたちに遭遇する。
「どいてほしい」と声をかけられたヤンキーの森生( 杉野遥亮 )は白杖を掴んだ、その瞬間!白杖を掴まれたユキコが反射的に蹴り上げた足が森生の股間にヒット。
最悪な出会いを果たした2人だが、翌日から森生はストーカーのようにユキコの通学路で待ち伏せをするように。
- 物はひとつひとつ定位置に置く
- 白杖という相棒のおかげで外も安心して歩ける
- 木の枝は視覚障がい者の天敵
- 買い物も決まったものを買う、どこにあるか記憶力勝負
- 眼は俺様、他の感覚器官と比較して活用度が違う
- 白杖が折れると大変
- 案内すると、肘とか肩を持たれた時に積極的だと感じる
- 視覚障害者は嗅覚や聴覚が良いと思うが実際は違う
- パンやなどで変わりに取るのが親切、でも視覚障害者としては良くいくお店では場所を覚えたい(自分でやりたい)
- 家族で助け合いたい
- 点字ブロックをあまり意識していなかった
- 誘導するときは、「渡ります・曲がります」と声をかけると良い
こんなところにチャリ置くなよって良く思う。
さりげなく点字ブロックから自転車を移動させるなんて、かっこいいわ。
”フツウの世界”この言葉を聴くと、当然のように障がい者がフツウの世界で生きていないことを指していると感じたけど、ヤンキーという普通ではないジャンルを置き、俺(森生)は普通じゃないけどユキコはフツウの世界で生きている、という逆の視点は新鮮でした。
ヤンキー君と白杖ガール、第二話”今日会いたい”
キーメッセージ
“白杖を持つということは視覚障害であることを認めること“
ユキコ(杉咲花)はヤンキーの森生( 杉野遥亮 )と一緒に映画館に行くことに。ぎこちない2人の映画初体験は予想外の胸キュンに。まるでデートのよう、一方森生に思いを寄せるハチ子はユキコに嫉妬を募らせる。映画の帰りに現れたハチ子の心ない言葉によって森生との間に再び壁を感じたユキコは、「わたしの気持ちなんて分かるわけないんだよと、森生に言い放つ。
- 自動販売機はギャンブル精神で運試し
- シャンプーとリンスの区別は凸凹で判断
- バスの座席が空いているかは声をかける
- 視覚障がい者はズルい、白杖は同情してほしい為に持っている
- どんなふうに映画を楽しむのだろう
音声ガイドを頑張る森生かっこいいわ。
白杖を持つということは視覚障害者である自分を認めること、これには相当な決断を要したね。
ヤンキー君と白杖ガール 、第三話”俺の声届きますか?”
キーメッセージ
“人とは違うんだから“
ユキコ(杉咲花)が無職のヤンキー君と会っていることを知り、姉イズミは激怒。一方、ユキコに背の高い自分の声が届きにくいと知った森生(杉野遥亮)は、身長差を埋めるべく赤いハイヒールをプレゼント。更に森生はイズミに認めてもらうべく就活を始める。そんな中、森生のプレゼントは手違いでイズミに渡ってしまい、心配性のイズミは森生との出会いで新しい世界を知り始めたユキコへの思いやりが空回りし、激しい衝突をしてしまう。
- 音は視覚を補う大切なもの
- 人の声が聞こえないとストレス
- 新しいことを色々やってみたい
- 怒ったり、心配したり、おせっかいと腫物扱いに感じる
- 付き合うなら対等でないと
- 危ない、やめなさい、止めることは視覚障害者への配慮だと思う
- 視覚障害者の妹のために人生をかけて、他のことよりも優先
- 健常者も障害者も関係なく同じように幸せになってほしい
お姉さんの想い、ユキコさんファーストは分かるんだよね。
自分の人生かけてるのに分かってもらえないのはつらいよね。
お姉さんの気持ちはとても感謝。だけど出来ないと決めつけるのは良くないね。
難しい問題だけど、最後のシーン”見守る”ってとこにヒントがありそう。かめさんも感動した。
ヤンキー君と白杖ガール、第四話”はじめてのポテト”
キーメッセージ
“あなたを雇うメリットは何?“
杉咲花が演じるユキコは、働き始めた森生と対等になりたい一心でアルバイトを探すことに。勇気を出して面接を受けるが視覚障害のある自分を雇うメリットをアピールすることができない。ハンデがあるからこそ自分の好きなことに挑戦すべきとアドバイスを受け、挑戦した結果、大好きなバーガーショップに奇跡の採用。だがここからが大変。
- 役に立つ、貢献したいスタッフの一員として認められたい
- 全盲者は、赤信号、ポスト、トマトなど色の違いを頭と心で見る
- ”頑張りたい”視覚障害があるから出来ないとは決めつけたくない。
- 障害者を雇用すると国からお金が入る、PRになると考えている
- ぶつからないように、物は元の場所に、色々気を遣う尻ぬぐいは健常者と不満
- 視覚障がい者に何かかあったら健常者のせいだと思っている
- 視覚に障害のある人があんなに一生懸命だと応援したくなる
- 人間なんて本当に人のことをわかろうとしない いいかげんなもの
リンゴとイチゴの赤、妹と恋人の好きは違う、かぁ。
青野君。ウフ。
健常者と同じように働きたいけど、迷惑かけるの心苦しいよね。
そうだね。でも、視障がい者と健常者の想いが交差して相乗効果が生まれるのはよいね。
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ヤンキー君と白杖ガール、第五話!もっと知りたい”
キーメッセージ
“ハッキリ言ってほしい“
ついにヤンキー君の森生に告白した白杖ガールのユキコと2人は晴れて恋人に。初デートの水族館では、楽しい時間を満喫するが帰り際にユキコは森生の触れられたくない過去を突いてしまい、2人は喧嘩になる。
- 待ち合わせは、視覚障害者同士だと特に大変
- 白杖なしで歩くことは、カップなしでコーヒーを飲むのと同じ
- 名前を名乗ってから声をかけられるのは安心
- 声を聴いて、相手の感性を知るのが楽しい
- 人の顔色を読むのが難しい、なんでも言ってほしい
- 仲間に入れてもらえるわけではないし、優しくしてもらえるわけでもない
- 無意識のうちに見えないことを武器にしているかも
- 白杖と間違えてホウキを持っていった(これはありえません)
- 障害者はずるい、だってこの白杖があればゆるされるんだから
- 健常者でも自分に余裕がないと障害者にあたってしまう
- 障害者は周りからやさしくしてもらえてる
- 視覚勝者に対して、どうしていいやら困ってしまう
- 視覚障がい者は少しミスの多い新人
- 職場って、出来る人が出来ない人をカバーして教えるところ
- 障害があることを利用しているんじゃないかと感じる
と
「こんなこと出来なくて当たり前、できなくても許される、障害を利用している」このセリフ響くわー。
「はっきりいって迷惑です!」こんなこと言われたらあたし。
それでも相手を想うことであれば、お互いがはっきり言うことが大切だと思うよ。
まとめ
今回の記事は、ドラマ「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」が伝えたい視覚に障害のある人の事情や想いをまとめました。
本記事の内容
・ヤンキー君と白杖ガールを概略
・ 第一話~第五話までのキーメッセージとあらすじ
・視覚障害者と健常者それぞれの事情や想い
白杖ガールを演じる杉咲花の演技力、ドラマの中での説明も良く、視覚障害者のことがとても分かるドラマでした。
是非たくさんの人に知ってもらいたいと考え、視覚障がい者の事情や想いにフォーカスを当ててまとめました。
恋です!ヤンキー君と白杖ガールのドラマは、視覚障がい者の周りの人たちが考えていること、他方で視覚に障害のある人の事情や想いの両面から知ることが出来ます。
見逃した方は、動画サービス”Hulu”で第一話から観れますよ。
最後までお読みいただきありがとうございます。